せっかく振り分け設定をしたのにうまく振り分けられないとき、注意すべき点を挙げておきます。
せっかく振り分け設定をしたのにうまく振り分けられないとき、注意すべき点を挙げておきます。
電信八号は、振り分けの条件設定ファイルの上から順番に見てメールを振り分けます。複数の条件が条件に合うときは、その中で一番上に書かれている条件が適用される、ということでもあります。重要な条件、厳密な条件を先に書きましょう。
gonbei@nanashino.or.jp
というアドレスに来たメールを振り分けようとしたとします。
ここで、
/TO:.*gonbei/ gonbei.fld
と、書くと、
という問題が出てしまいます。
1)の解決方法は、/TO:ではなく、/^TO:と書くことです。
^
は行頭を示しますので、これで本当のTo:以外は条件に合わなくなります。
2)の解決方法は、gonbei
ではなく、gonbei@nanashino.or.jp
と全て書くことです。
これだけで、かなり振り分けミスが減ると思います。
hogehogeというMLからの振り分けを考えたとします。
このとき、
/^SUBJECT:.*\[hogehoge/ hogehoge.fld
と書くと、誰かがあなたのhogehoge-MLへの投稿に反応して書いてくれた個人メール(たぶん題名は「Re:[hogehoge」が含まれていることでしょう]までこの中に入ってしまいます。
また、MLの宛先を利用して、
/^To:hogehoge-ml@nanashino.or.jp/ hogehoge.fld
と書くと、Cc:やBcc:でMLに送られたメールは振り分けられなくなってしまいます。
これらの問題を解決するのは少々やっかいですが、解決方法はたぶんあります。このMLから来るメールだけに来るヘッダがないか探せばいいのです。
例えば、電信八号ユーザーのためのML「電八倶楽部」から来るメールには、必ず、
X-ML-Name: den8club
というヘッダがついています。
これを利用して振り分け設定をすれば、個人宛メールとMLからのメールを分けることができます。
そんなヘッダもないとしたら……、Received:ヘッダも見てみてください。きっと、そのMLからのメールにしかみつからない特徴があるはずです。
X-ML-Name:に限らず、すべてのヘッダが振り分けに使えますし、振り分け先はすべてのフォルダに対して行えます。
X-Priorityを振り分けに使うことで緊急メールだけを1つのフォルダにまとめられますし、予め要らないと判っている相手からのメールはTrash.canに捨ててしまうこともできます。