電信八号のダウンロード ― なぜパッケージが複数あるの?


 中村 K.I.@電八開発チーム と申します。初めまして。

 マイクロソフトのDLL群には2種類あります。

(1) 製品(電八)と一緒に再配布すれば問題ないもの
  ( これがないと電八が動作しない )
  MSVCRT.DLL, MFC42.DLL

(2) 再配布者が配布ライセンスをもっているべきもの
  ( これがなくても電八は基本的に動作する )
  SNANLS.DLL, TRNSDT.DLL, TRNSDTJ.DLL

 (1) の方だけを含むのが、再配布できるパッケージです。
註 V32.1.3.1 (無印) では、Den8_32.1.3.1_Red_L.lzh
  V32.1.3.1; sp2 では、Den8_32.1.3.1.sp2_All.lzh

 (2) がなくても、大変特殊な機能が動かないだけで、ユーザ
は意識せずに、すぐに使用することができます。

 (2) の再配布には、マイクロソフトの開発用製品などに含まれる
"SNA サーバ"のライセンスが必要なのです。
 つまりライセンスを「買って」持っている必要があります。

 電八開発者は、Visual Studio 6.0 Enterprise Edition などを
買って持っていますので、再配布することができるのです。

# ちなみに Enterprise Ed. は、市価21万円くらいします。^^;


電八倶楽部 連絡係の伊澤と申します。

中村の説明を、もう少し補足しますと、
SNANLS.DLL, TRNSDT.DLL, TRNSDTJ.DLLを含まない版の方で、
機能としては、必要にして十分です。

入手された方は、「すぐ使用でき」「中身をいじらずに」使えます。

事実、多くの再配布サイトや雑誌添付のCD-ROMでは、_Red.lzh の方が再配
布されており、それだけで、電八はきちんと機能します。
_All.lzh の再配布は、寧ろ、殆どのユーザにとって、使わない機能の為に、
ファイルサイズが無用に大きくなるという弊害も有ります。

[中村註: パッケージの大きさの差は、たかだか16KBです。メイル4~5通分位]

殆どのユーザというのがどの位なのか
私見ですが、恐らく99%以上のウィンドウズでのメールユーザには、関係の
無い機能差だとお考え下さい。
何故なら、一般的なウィンドウズのメールソフトで、その部分の機能を持っ
ているメールソフトは、他に無いからです。
中村の「大変特殊な機能が動かない」だけというのは、そういう意味です。

さらに補足
・SNA サーバ について
 SNAとは、インターネットが一般化する遥か以前にIBMが作った、
 大型汎用機同士や端末・他の機器との通信手順です。
・SNAサーバ 機能に関連するDLLをAll版で含めている意図は、
 EBCDICコードで書かれたメールを、デコードする為です。
・EBCDICコードは、大型汎用機やオフコンで使われているコード体系であり、
 インターネット・パソコンで使われているコード体系とは別ものです。
・EBCDICデコード機能は、大型汎用機で作られたメールが、EBCDICコードの
 ままであった時に、そのメールを読める様にする機能です。
 (が、その様なメールを、私は見た事が有りません。)
・電八改訂中に、様々なコード体系に対応する過程で、副次的にデコード可
 能になっただけであり、電八倶楽部でEBCDICデコード機能は十分に検証さ
 れていません。(その様なメールが、我々のやりとりするメールの中に、
 存在しないからです。)

[中村註: 電八倶楽部の参加者の中には、以前に受信した経験者がいます。]


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